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2019.06.30

剣道の「道」とは

いったい何のために剣道をするのでしょう。強くなりたいから?試合に勝ちたいから?小川忠太郎範士九段は「竹刀を刀だと思って真剣に稽古して本当の日本人になる」と云われました。「日本人」とは、どんな人をいうのでしょう?大昔、日本は「倭(わ)の国」と呼ばれていました。やがて「大和(やまと)」という国が日本を一つにまとめたのが始まりです。その国づくりに一生を捧げた人が聖徳太子です。彼がつくった十七条の憲法の第一条に「和を以て貴しとなす」とあります。ここにこの国のあるべき姿、日本人の姿が示されていると私は思うのです。争わず仲良くすること。そうした人になる道を、竹刀を手にとって学ぶのが剣道なのです。それは三歳の子どもでも理解できます。しかし、実行するのは七十歳の老人でも難しいことです。だからこそ、一生懸命稽古することが大切です。子ども達には「元気に、楽しく、仲良く」稽古してほしいと思います。

2019.06.30

諸行無常

新年度になると、毎年子どもたちが退団していく。進学、就職によって環境が変わり、剣道が続けられない状況になったり、他に新しいことを始めたり、事情は様々。剣道指導者として最大の敗北は、剣道をやめさせてしまうこと、剣道を続けてもらえないことだと思う。剣道の魅力を伝えきれなかった、私の力の足りなさかもしれない。ただ、ここ南相馬の場合、特殊な事情がある。剣道部のある中学校が市内6校中4校、そのうち何とか3名以上で団体戦が組めるのが3校である。息子が進学するであろう中学校には剣道部がない。高校に至ってはもっと少なく、団体戦が組める高校は南相馬市を含めて地区に3校しかない。剣道人口をもっと増やしたい。剣道の盛んな地域にしたい。課題は山積みである。

2019.06.26

ロゴについて

当少年団のロゴは『原町剣道スポーツ少年団』の下に「MINAMISOMA」、「竹刀」に見立てた横のライン。とてもいいデザインを考えていただいた。水平に描いた竹刀には「平等」という意味が込められている。剣道の世界には段位や称号、年齢、経験、実績等、上下関係が存在する。もちろん一般社会でも上司と部下などの関係もある。しかし、刀の前では人は平等、体が傷つけば誰でも同じ赤い血が出て、同じ痛みを感じる。向かい合った相手は同じ人なのだ。私が上下関係より最も大切だと思っていることは「間合」、つまり相手との距離の取り方。剣道が思うようにできなかったり、人間関係のトラブル等も、すべてこの間合に問題があるのではないだろうか。堀口清範士九段は「間合は人格」と言われていた。人を知り、間合を知って、技も言葉も、それに応じて適切に使うべきであろう。

2019.06.24

ここは忍者教室?

最近は下は4歳から小さい子が来るようになった。まだまだ胸を張って「剣道」と呼べるような練習はしていない。まずは、道場内を駆け回ったり、チャンバラ遊びをしたり。思いっきり体を動かして満足したところで素振りと足さばき、一応打ち込みの真似事。それでもちゃんと正座をして「お願いします。」と「ありがとうございました。」が言えるようになった。最初のころよりだいぶ成長した。しかし、子どもたちの元気パワーはすごい。また、よく動く。剣道教室ではなく「忍者教室」と化している(残念ながら忍術は専門外なので教えられません)。私も子どもたちから元気をもらっている。

2019.06.22

上昇気流❗泉武館剣道場

昨夜は息子と相馬市にある泉武館剣道場に行ってきました。今この道場は日の出の勢い。小さい子どもが増えている。館長は子どもたちを誉めるのが上手、指示の仕方も明解、技術指導よりも、子どもの心を育てることを重視している。剣道に対する考え方も私と近いし、同じ先生に師事しているかけがえがない仲間の一人だ。息子は館長の話をちゃんと聞いて頑張って稽古していた。福島県相馬市で今子どもに剣道を習わせるならズバリここ泉武館剣道場。南相馬市なら当原町剣道スポーツ少年団だろう。