諸行無常
新年度になると、毎年子どもたちが退団していく。進学、就職によって環境が変わり、剣道が続けられない状況になったり、他に新しいことを始めたり、事情は様々。剣道指導者として最大の敗北は、剣道をやめさせてしまうこと、剣道を続けてもらえないことだと思う。剣道の魅力を伝えきれなかった、私の力の足りなさかもしれない。ただ、ここ南相馬の場合、特殊な事情がある。剣道部のある中学校が市内6校中4校、そのうち何とか3名以上で団体戦が組めるのが3校である。息子が進学するであろう中学校には剣道部がない。高校に至ってはもっと少なく、団体戦が組める高校は南相馬市を含めて地区に3校しかない。剣道人口をもっと増やしたい。剣道の盛んな地域にしたい。課題は山積みである。